S13使用構築『桜内梨子ジャラカグヤ』【最高2103/2rom21達成】

構築記事

はじめに

シーズン13お疲れ様です。S7振りの21に乗ることができ、オクタンの呪縛から無事解放されたのでご報告します。更に自身初の2rom21達成且つ、21乗ってから潜れたことも良い経験でした。

今期も『桜内梨子アゴジャラ』および『桜内梨子ジャラグロス』をベースに組みました。今回限りでドヒドイデとカビゴンのお尻を交互に見る構築とは暫くおさらばするため、最終調整としてのブラッシュアップに努めました。

構築

使用実績

今期は3rom体制で潜った。

  • メイン(TN:Trump):最高/最終2102 最終50位
  • サブ(TN: Ultra Perry):最高2103/最終2100 最終55位
  • サブサブ(TN: OlivierMira);最高2060/最終お通夜

うち「Ultra Perry」romは100戦以内2000も達成している(69勝25敗、勝率73.4%のレート2010)。

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構築の経緯

従来の構築の問題点:

前述の通り、本構築は以前私が使っていた「桜内梨子アゴジャラ」「桜内梨子ジャラグロス」をベースとしているため、その時の反省点からまず振り返る。

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  1. 受け構築特有の、受け構築はより上位の受け構築に勝てない
  2. メガゲンガーの処理の難しさ
  3. より多様性を増す”受け攻め両立構築”への汎用的な解答の乏しさ

1, 2は特にメガメタグロスの採用に依るものが大きく、3に関してもグロスというポケモンが有限且つ受けられやすい(受けられにくいグロスは、この構築においては明確な役割を持たせづらい)という点から、まずメガメタグロスの枠を変えることが決まった。

メガメタグロスの役割対象は言うまでもなく「カプ・テテフ」「メガボーマンダ」という環境トップの2体。更には「グライオン」に対する役割も担っていたため、自ずと鋼枠からの起用となる。

「桜内梨子ジャラグロス」においてのエアームドは、D方面が薄すぎるのでテテフ対策が無理。となるとテッカグヤが最有力になるが、このポケモンはテテフやマンダへの役割を意識するとグライオン(ハサミギロチン持ち)に対して構築単位で弱くなりすぎるという欠点があった。

対グライオンに強いテッカグヤ

グライオンは受け構築の天敵とも呼べる存在。高い回復性能を有し、ギロチンの3割であらゆるポケモンを一撃で仕留めにかかって回る。特にこの構築の場合ドヒドイデやカビゴンの受けハメ性能に依存していることから、余計にグライオンを呼びやすい。そのためこの手の構築ではよくエアームドが採用されているのだが、前述の通り「対テテフを切らざるを得ない」&「対テテフに強いメガ枠がメガメタグロスしかいない」という点からエアームドの採用にも消極的だった。

そんな時、あることに気づいた。毒グライオンは早く、ギロチングライオンは遅い(HDベース)だということに。グライオンというポケモン自体種族値が結構カツカツなポケモンなため、余分な努力値がほぼ存在しない。そのためSを振った身代わりテッカグヤなら、特性頑丈じゃなくてもグライオンの対策になるのではないか、と思い至った。テッカグヤならD方面も充分なので、テテフに対してもある程度対策になる!

対メガゲンガー

メガゲンガーはこの手の受け構築にとっての天敵その2。特にドヒドイデがその持ち前の火力のなさから、耐久力の低いメガゲンガーの後出しを許しまくるため、メガゲンガーは何かしら対策を講じるべきと考えた。そんな時、某シングル厨優勝者から天啓と呼ぶに相応しい助言をいただいた。

6世代にメガゲンガーに強い、控え目D振りゲンガーというものがおったぞ

環境に多いメガゲンガーはCS祟り目もしくはHSベースのシャドボ滅びゲンガーだ。そのため相手のゴースト技を耐えることができ、尚且つHSベースのゲンガーを一撃で落とせるシャドボ持ちの控え目ゲンガーならば、ゲンガー対面同速勝負を捨てる代わりに競り勝つことができる!

Sを落としたゲンガーの最大の問題点はゲッコウガを抜けなくなることだが、ドヒドイデとカビゴンが一般的なゲッコウガにかなり強く出られるため、Sを最速グロス抜き程度までに抑える調整は理に適っていた。

こうして、hcds控え目ゲンガーとS補正テッカグヤを加えた6体が決まり、あとは諸々の微調整を加えて構築が完成した。

個別解説

ジャラランガ

ジャラランガ@ジャラランガ
性格:臆病
特性:ぼうじん
実数値(努力値):151(4)-117-145-152(252)-125-150(252)

ワザ:スケイルノイズ/かえんほうしゃ/ドレインパンチ/ちょうはつ

  • CSぶっぱ
  • H奇数調整の4振り

選出率は最下位だが、キノガッサ入りの構築と一部フェアリーのいない構築、更には強烈な選出誘導枠として切れなかった一匹。なにより色違いの相棒枠なのであまり変える気が起きなかった←ここ重要

ただし今期はフェアリー不採用構築においてもジャラランガ対策が割と浸透してきた印象もあり、なによりこの構築自体がフェアリー枠不在なため相手のジャラランガが死ぬほど重い+従来の役割対象であるキノガッサはゲンガーと最速カグヤである程度睨めているため、改良するならばここだと感じた。

改善案:防音ジャラランガ

対キノガッサ性能と引き換えに、相手のジャラランガに強く出られる特性「防音」はこの構築とよく噛みあうものと思われる。更に言うとジャラランガのブレイジングソウルビートで全壊する構築自体が少なめになってきた印象もあるため、こうしたジャラランガメタを逆手に取る龍舞型の採用も一考かもしれない。

アランドロスさんの「ドクZジャラランガ」t/Tさんの「カムラジャラランガ」あるいは従来のジャラランガの性能を保ちつつジャラ対面で有利になる「インファイト採用の防音ジャラZ」等が候補に挙がるだろうか。

テッカグヤ

テッカグヤ@たべのこし
性格:臆病
特性:ビーストブースト
実数値(努力値):177(36)-x-141(140)-128(4)-131(76)-124(252)
ワザ:ラスターカノン/やどりぎのたね/みがわり/まもる

参照元:

雪風鮮やか花吹雪 シーズン8最終2105、第12回りるおふ!使用・サンヨウカップベスト4構築~Dual gift extra
とあるトレーナーが綴る育成と対戦の記録

※こちらの調整のDを実数値3下げ、Sを3上げた。

ドヒド、カビゴンに続く本構築3つ目のお尻。

S補正1ウェポンカグヤと言えばCSベースか、雪国サザンカさん及び小原鞠莉さん(同一人物)の「ウツロバシャカグヤ」のhbdSベースの二択と思われるが、今回は受け性能も意識して後者を選択。ただ私自身これと同じ並びで2080まで行ったことのある経験則から、ワンウェポンの選択はかなり吟味しないといけないということを知っていた。

最も一般的な「エアスラッシュ」は素の火力の低さと命中率95という中途半端さから、メガボーマンダの身代わりを割れないことが多く、また一発のワザ外しが死へ直結する面も否めない。そのため対抗策としては「エアスラッシュ採用C振り」「ラスターカノン」「めざめるパワー氷」「ヘビーボンバー」だったが、いずれも一長一短。メリットとデメリットを構築単位で比較して、ラスターカノンの採用に踏み切った。

テッカグヤのワンウェポン考察

エアスラッシュ:命中不安。PPの多さと怯み効果は魅力的だが、対テテフへの与ダメが残念。カミツルギに対する打点◎。コケコに半減される。

ラスターカノン:PPは多少少なめだが命中安定。追加効果のDダウンにより非身代わりメガマンダへの遂行速度が上がる。テテフに抜群、コケコにも等倍で通るが、カミツルギへの遂行速度が格段に落ちる。

めざめるパワー氷:対ボーマンダ・対霊獣ランドロスに非常に強く出られるが、素の威力がしょっぱすぎる。カプ・テテフにも押し負けかねない。カミツルギに対しては等倍めざ氷=半減ラスターカノン。

ヘビーボンバー:対テテフ枠として抜群の安定感を誇り、ミミッキュへの打点にもなる。腕白マンダ以外にはマンダの身代わりを無振りで壊せる火力の高さも魅力。カミツルギへの有効打を完全に失う点と、ビルドアップ身代わり霊獣ランドロスの起点になってしまう点が非常に痛い。

テッカグヤのSライン

最速実数値124は、準速キノガッサ抜き抜き。123まで落としカツカツの他の個所に実数値+1することも考えたが、最速残飯身代わりギルガルド(S実数値123)にボコられたため変更

ゲンガー

ゲンガー@ゲンガナイト
性格:控え目
特性:のろわれボディ → かげふみ
実数値(努力値):159(188)-x-81(4)-166(4)-105(76)-160(236) → 159-x-101-210-125-180
ワザ:シャドーボール/ほろびのうた/まもる/みちづれ

参照元:

耐久振りゲンガー - おもしろきこともなきよをおもしろく
最近更に開拓されて配分の幅が広がったポケモン。 自分で構築に採用する場合に考慮するのはもちろん、仮想的とする場合も考慮したい。 ①B振り 159-*-95-151-96-170→159-*-115-191-116-192 メガ前 B:A260メガヘラクロスのロックブラストを高乱数で耐え S:最速ガブリアス抜き メガ後 ...

②の調整参照。ゲンガーミラーを意識し、ゲッコウガ対策を切った。メガゲンガー軸共通の欠点として「ゲンガーの後投げのタイミングの難しさ」「早々とメガシンカしないと影踏みサイクルカットに参加できない」というものがあり、そこを強く意識している。

ゲンガーのSはゲッコウガを意識しない限り、メガメタグロス(高くてジャローダ)以上の努力値はすべて無駄になると考えても良い。CSシャドーボールゲンガーだけは無理なため、ご勘弁願いたい。

ワザ構成は確定の「シャドーボール」、あとはオニゴーリ軸等への対策として「ほろびのうた」「まもる」「みちづれ」のオーソドックスなほろゲンと同じものにした。特に道連れは、相手構築の”どうしても無理な相手”を無理矢理突破する手段として重宝。

霊獣ランドロス

霊獣ランドロス@こだわりスカーフ
性格:陽気
特性:いかく
実数値(努力値):189(196)-166(4)-111(4)-x-124(188)-138(116)
ワザ:じしん/がんせきふうじ/とんぼがえり/ステルスロック

いつものその1。むくれねこさん経由でadamsさんの調整を借りている。

ドヒドイデ

ドヒドイデ@くろいヘドロ
性格:図太い
特性:さいせいりょく
実数値(努力値):157(252)-x224(252)-73-163(4)-55
ワザ:ねっとう/どくびし/じこさいせい/くろいきり

いつものその2、毎度おなじみただのHB。メガメタグロスや地面タイプに対しても一発は突っ張れるこの物理耐久は信頼に値する。

どくびしについて

ドヒドイデのどくびしはカプ・レヒレやポリゴン2絡みの構築の構築を崩すために使えるほか、テッカグヤとの所謂「毒嵌め」に使える。毒びしを最も有効活用できるのは「テッカグヤ+カビゴン」との選出時であり、有限系のサイクルの多くを崩壊させることができる。

カビゴン

カビゴン@フィラのみ
性格:生意気
特性:くいしんぼう
実数値(努力値):267(252)-130-116(244)-xx-145(12)-31
ワザ:すてみタックル/じしん/あくび/リサイクル

いつものその3。メガゲンガー及びカプ・コケコに厚くするため、「じならし」を「じしん」に変更。S操作は霊獣ランドロスの「がんせきふうじ」だけで充分だと判断した。

選出パターン

この構築には基本選出が存在しない。が、あらゆる誤魔化しルートが設けられている。基本的に「〇〇がいるから××を出す」といった選出をしてゆき、どうしても無理な範囲が固まった時に限り(とはいえその頻度がなかなか高いのだが)誤魔化しを活かし、切った選出をする

  • ボーマンダ、カプ・テテフ、霊獣ランドロス、メタグロス、グライオン → テッカグヤ
  • オニゴーリ → ゲンガー
  • ゲンガー → ゲンガーorカビゴン
  • 霊獣ボルトロス → ゲンガーand/or霊獣ランドロス
  • リザードン、カプ・コケコ → 霊獣ランドロス
  • ミミッキュ、ゲッコウガ、テッカグヤ → ドヒドイデ
  • ポリゴン2 → カビゴン

負け試合の多くは「選出ミス」「受け駒に対する運(急所・追加効果等)」によるもので、選出さえしっかりさせれば構築上どうしても無理というものがほぼ存在しない。そのためプレイヤースキルに依存する面が非常に大きく、総じて扱いにくい構築であることは否めない。製作者本人もかなり選出負けすることが多いが、それはこの構築の選出画面での圧力が強すぎるため、狙った穴に相手を落とし込むことがほぼ不可能なため、とも言える。だが選出画面から択が非常に多く存在しているため、バトル中に択を引き延ばせれば引き延ばせるほど有利に傾く構築でもある。

もう一つこの構築の弱点でもあるが強みでもあるのが、初見殺しや型誤認をさせるポケモンがほぼ存在しないため、再戦による型バレが怖くないことが挙げられる。むしろ霊獣ランドロスのスカーフを認知してくれていない相手のほうが、択にならないため立ち回りにくかったりする(記事書き得ですねえ!)

苦手なポケモンと構築

構築全体として電気タイプ、特に崩し枠を兼ねた格闘Zレボルトやデンジュモクなどが重いため、プレイングには慎重さと思い切りを要する。あとドラゴンZアーゴヨン、グロウパンチガルーラ等も苦手。

一部どうしても無理or苦手な構築及びポケモンも存在するため、それらを列挙しておく:

  • ランクルス:所謂「夢追いパ」。ランクルスを対面処理できるのがメガゲンガーしかおらず、尚且つランクルスがメガゲンガーの攻撃を耐え、返しのエスパー技で確1をとれるため、後出しチャンスが1回しかない。
  • メガガルーラ:グロウパンチガルーラが総じて重めな構築。一体ならばなんとかならなくもないが、裏にもオフェンシブなポケモンを揃えられるとサイクルが崩壊する。ドヒドイデが様子見で「くろいきり」をうち、隙あらば熱湯火傷を狙うしかない。
  • バシャーモ軸:バシャーモ軸は総じてやたらとアグレッシブな組み方をしており、有利対面剣舞の3ウェポンバシャーモもバトンバシャも苦手。バシャーモ単体が苦手というよりは、バシャ入りの構築とバシャ使いの構築の組み方と相性が悪い。

最後に

今回の構築には直接的・間接的問わず多くの方々のご協力を頂いた。

 

構築原案のむくれねこさん、双剣杯などでお話しできて後を追うものとして非常に勉強になりました。むくれさんの真皇杯関西予選および本戦の快勝及び記事がなければ、私がこの並びに巡り合うこともなかったでしょう。

ゲンガーの調整を考案されたるどるふさん。からきおす杯で当たることができ、内心ものすごく感動していました。生憎ゲンガーが全く刺さらない構築だったため選出できませんでしたが、7世代でも通用する非常に素晴らしい調整だと思います。

ランドロスの考案者adamsさん。この霊獣ランドロスの絶妙な耐久に幾度となく助けられました。

テッカグヤのしつこい立ち回りによる喜びを私に教えてくれたサザンカさん。今期は1/160,000という、A0めざ炎配信テテフも真っ青の4連エアスラ外しを決めてくれたため、ラスカノに変えました。

そして誰よりもシングル厨優勝者にして我が師ぼんこふさん。君がいなければこの構築の誕生はまずあり得ないし、構築の微調整にも幾度となく付き合ってくれて本当にありがとう(控え目ゲンガーの採用並びにS振りカグヤのインスピレーションをくれたのも彼です)。最終日も通話につきあってくれ、私の幾度となく落とした21チャレの気分を切り替えることに尽力してくれた。

今後はひとまず継続的な21達成を目標に頑張りたいと思います。

来期はこの軸は最高でも1romに留め、新しい構築を開拓しようと思います。幸い来期は3か月近くある長丁場ですしね。願わくば、相手の電気タイプに泣きまくらない構築を組みたいです。

ではご機嫌よう。

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