S12使用構築『桜内梨子アゴジャラ』【最高レート2096/第6回バトンオフ準優勝】

構築記事

はじめに

シーズン12お疲れ様でした。今期はバトンオフ準優勝並びに2ROM209xまで持っていけたため、自分としてはかなりの進歩を感じたと同時に、あと一歩勝ちきれないという歯痒さを痛感したシーズンでした。

終盤の環境の変化についていけなかったこともありますが、何より自身の勝負弱さが浮き彫りになってしまった感があります。構築の穴をすぐに補填するスキルがなく、向かい風のまま綱渡りで凌ごうとしてしまった面もあるため、これらを今後の反省点に活かしたいと思っています。

使用実績

第6回バトンタッチオフ:準優勝

TN: Trump – 最高2096
TN: Ultra Perry – 最高2092

使用構築

QRコード

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It's information on a QR Rental Team on the Pokémon Global Link.-ポケモングローバルリンク QRレンタルチームの情報です。

構築の経緯

ベースとなったのは以下の構築:

【第4回真皇杯関西予選②使用構築】カビゲンナンスソウルビート
例によって後日真皇杯公式の方で実数値などは公開されるようなので解説抜きの簡易更新。予選 グループB 7勝2敗 1位決勝トーナメント 5勝0敗 優勝第4回真皇杯本選出場権獲得ランドロス霊獣 陽気HDベース 拘りスカーフ 威嚇地震 岩石封じ ステルスロック 蜻蛉帰りカビゴン 呑気HBベース フィラの実 食いしん坊地震 欠伸...
【第4回真皇杯本戦使用構築】スカーフランドコントロール
第4回真皇杯本戦予選 メレメレブロック 4勝3敗 2位決勝トーナメントウィナーズ 0勝1敗ルーザーズ 4勝0敗グランドファイナル 2勝0敗 優勝USMS10シングルレート 最高2080 最終2041 84位 TN:Espadaパーティ内容が見やすくまとめてあります→本戦メレメレブロックむくれねこ...

現真皇であるむくれねこさんの構築は、私自身ラスチャレ予選で使用して予選抜けしたりしていたため、馴染みがあった。

その際の使用感として気になっていたのは「対テテフの選出の窮屈さおよび不安定さ」並びに「詰め筋以外でのメガゲンガーの動かしにくさ」であり、その旨を友人のぼんこふさん(後のシングル厨優勝者)に相談したところ、「ソーナンスとゲンガーの枠をメガメタグロスに集約させては?」という答えが返ってきた。

なるほど、メガメタグロスはメガ進化ポケモンで唯一カプ・テテフに後投げの利くポケモンであり、全体的に低速なSもある程度補うことができる。更には「霊獣ランドロス・ドヒドイデ」との並びも、所謂グロススタンでよく見るものであり、汎用性が高い。

よって元の構築案を「霊獣ランドロス・ドヒドイデ・カビゴン・ジャラランガ+メタグロス」と1枠圧縮させることにし、余ったところにカミツルギ・レボルト・アーゴヨン・リザX等強力な積みアタッカーのストッパーとなれる襷アーゴヨンを採用。

ここでなぜかアーゴヨン&ジャラランガという無駄に選出圧力の強い並びが偶発的に誕生してしまった。相手のフェアリーポケモンを強烈に呼ぶため、フェアリーを誘いつつドヒドイデやメタグロスで詰ませたり、逆にジャラランガ来ない読みの相手にジャラランガを通す等のプレイスタイルが確立していった。

選出率は「ドヒドイデ≧霊獣ランドロス≧メガメタグロス>ジャラランガ=カビゴン>>>>アーゴヨン」

個別解説

アーゴヨン

アーゴヨン@きあいのタスキ
性格:臆病
特性:ビーストブースト
実数値(努力値):148-x-93-179(252)-94(4)-190(252)
ワザ:りゅうせいぐん/ヘドロウェーブ/だいもんじ/わるだくみ

  • CSぶっぱ
  • B<Dのための4振り(ダウンロード対策)

極めて一般的なCSアーゴヨン。

採用順序としては最後に入ってきており、主な役割は「カミツルギ・霊獣ボルトロス・アーゴヨン・リザードンX等へのストッパー」。しかしストッパーとしては、後述の構築単位でのステロ耐性の無さもあり厳しかったと言わざるを得ない。

選出誘導力はなかなかのものだった。ジャラランガとの並びによりとにかくフェアリーを誘う。環境のフェアリーの中ではカプ・レヒレと(スカーフではない)カプ・テテフに役割を持ちやすく、またヒードランやバンギラス等の所謂アゴ対策枠をほぼ100%選出させるように仕向けられた。

ワザはウェポン3種は固定。4枠目のわるだくみは、ミミッキュの皮を剥いだり、スカーフ誤認を誘えたりもするとんぼがえりでもよいか。

改善点:特性マジックガードで襷の潰れないフーディン、あるいはミミッキュ(カミツルギに役割を持てるように工夫する必要がある)等に変える?

ジャラランガ

ジャラランガ@ジャラランガ
性格:臆病
特性:ぼうじん
実数値(努力値):151(4)-117-145-152(252)-125-150(252)

ワザ:スケイルノイズ/かえんほうしゃ/ドレインパンチ/ちょうはつ

  • CSぶっぱ
  • H奇数調整の4振り

ミミッキュやゲッコウガに圧倒的に弱く、またキノガッサ絡みの対面構築には有利に立ち回れるため、ドヒドイデとの相性が良いポケモン。役割としては「キノガッサ対策」「フェアリーがいない/倒されてしまった後の構築へのエース」となる。

フェアリータイプのポケモンは、ミミッキュやカプ・コケコのように耐久面が貧弱なポケモンが多い。そのため、交換読みの火炎放射で負荷をかけ、数サイクル回してフェアリーを倒した後に抜いてゆくという立ち回りが主となる。

改善点:なし

性格「臆病」について

ジャラランガ使いは、C補正をかける派とS補正派に二分される。私自身はS補正派で、主にドヒドイデを採用しているため重くなりやすいメガギャラドスを抜けているという側面が強い。1舞後のこおりのキバも余裕をもって耐えるため、怯みさえしなければブレイジングソウルビートからのドレインパンチで安全に倒すことができる。この際、A下降補正でも然程威力に大差はない。むしろスケイルノイズでただでさえ下がってゆくBを削る気にはならず、またヒードラン等からの被ダメも考えるとDも下げにくい。そのため「臆病」一択だと思っている。

ワザ「挑発」について

ちょうはつの枠は「みがわり」との択になりやすいが、受けループを念頭に置いた場合、挑発でないとラッキーが突破できない。ジャラランガ側はブレイジングソウルビート後の格闘ワザでもラッキーを一発で落とすことができず、また相手側もそれを理解しているため、みがわり採用だと地球投げと電磁波の択を制さなければならない。ヒードランの吠える等も考慮すると、挑発は欠かすことのできないワザだと考える。

メタグロス

メタグロス@メタグロスナイト
性格:陽気
特性:クリアボディ→かたいツメ
実数値(努力値):171(124)-181(124)-171(4)-x-131(4)-178(252)
ワザ:アイアンヘッド/れいとうパンチ/じしん/がんせきふうじ

  • Sぶっぱ
  • 物理耐久:A216ランドロスの地震耐え=A216メガボーマンダのA+1地震耐え
  • A残り、端数D

構築原案の如何せん重かったカプ・テテフ対策枠(ソーナンス)と、終盤の抜きエース枠(メガゲンガー)を兼ね合わせるための採用。

調整はメガメタグロスとしては極めて一般的な、特にメガボーマンダに対して役割を持ちやすいものとなっている。

メインウェポンのアイアンヘッド、役割遂行ワザとしてのれいとうパンチは確定。メガメタグロス軸共通の悩みであるグロスミラーが不毛という点を少しでも打開する地震、ラスト1枠はジャラランガのサポートもでき、ウルガ等への打点になりつつ、起点回避も兼ねられる岩石封じとした。

改善点:岩石封じの枠を同じく起点回避ワザで、優秀な打点でもある大爆発にすることも一考。またグロス軸のヒートロトムに不利を取りやすかったため、思念の頭突きの採用も視野か。あるいは後述のランドロスの型も変えれば、このポケモンにステルスロックを持たせるという選択肢も生まれる。

霊獣ランドロス

霊獣ランドロス@こだわりスカーフ
性格:陽気
特性:いかく
実数値(努力値):189(196)-166(4)-111(4)-x-124(188)-138(116)
ワザ:じしん/がんせきふうじ/とんぼがえり/ステルスロック

調整元:

【USMシングル】コントロールカビゲン
USMS9シングルレート 最終2110 69位 TN:Vermillion...
陽気D振りスカーフランドロス - ガラクタ構築製造所
ランドロス@こだわりスカーフ 陽気 189(196)-166(4)-111(4)-x-124(188)-138(116) 地震/岩石封じ/とんぼ返り/叩き落す C220デンジュモク(控えめHSベースでC11nまで振った数字)のめざ氷乱数1つ切って耐え 臆病アーゴヨンの流星群Z耐え メガライボルトとか抜き S7にて少し使...

霊獣ランドロス+カビゴン+ドヒドイデのサイクルについては本家むくれねこさんの解説のほうが余程タメになるため、割愛する。

むくれねこさんのランドカビサイクルにおいて、「霊獣ランドロス以外にステロを撒けない場合=ランドロスがhds調整ステロ持ち」「霊獣ランドロス以外にステロを撒きやすいコマがいる場合=ランドロスがAS爆発持ち」という法則があるように感じ(独断と偏見)、このPTの場合は前者となる。

改善点:やはり爆発の起点回避性能が欲しい時は少なくなかった。グロスにステロを採用するか、他のステロ撒きを能動的にPTに組み込めるようにしたい。あるいは岩石封じの枠を削ってこのポケモンに大爆発を採用する手もあるが、威力がしょっぱい。ステロをこのポケモンで撒くならば、最低限の耐久性能も維持しなければならず、そこは周りの面子次第だといえる。

ドヒドイデ

ドヒドイデ@くろいヘドロ
性格:図太い
特性:さいせいりょく
実数値(努力値):157(252)-x224(252)-73-163(4)-55
ワザ:ねっとう/どくびし/じこさいせい/くろいきり

こちらもHBドヒドイデとしてはテンプレ中のテンプレ。

相手のメガメタグロスに対しても一発は耐えて熱湯の試行回数を稼げる耐久力と、再生力による定数ダメージ耐性を高く評価。こんなナリしてこのPT唯一無二のエースであり、取り巻きの選出誘導力によっていかにこのポケモンを通せるかがカギだった。

持ち物について:くろいヘドロVSコオリZ

ドヒドイデの黒い霧Zは、起点回避からの切り替えしとして注目されているワザだが、個人的には使いどころが難しい。このPTはドヒドイデ以外があまり定数ダメージに強くないため、テッカグヤ等のPP枯らしをドヒドイデに一存している。同じくサイクルを回せる相方がカビゴン(有限)しかおらず、ドヒドイデをなるべく長く場に居座らせる必要があるため、くろいヘドロ一択だと考える。

毒ワザについて:どくびしVSどくどくVSトーチカ

ドヒドイデの4枠目のワザについても意見が分かれるところ。対面を毒にできる「どくどく」や、接触技をトリガーに相手を毒にしたりターン稼ぎ(くろいヘドロの回復を促進)のできる「トーチカ」も捨てがたいところではあるが、PPでは「どくびし」が単独トップ。引き先の少ないドヒド入りでは、ドヒドの持久力を最優先に考えたい。

カビゴン

カビゴン@フィラのみ
性格:生意気
特性:くいしんぼう
実数値(努力値):267(252)-130-116(244)-xx-145(12)-31
ワザ:すてみタックル/じならし/あくび/リサイクル

調整元:

【USMシングル】コントロールカビゲン
USMS9シングルレート 最終2110 69位 TN:Vermillion...

こちらも本家から。すてみタックルは、自身の体力管理を円滑に行い、実を能動的に発動できるため重宝するワザ。レボルトやギャラドスに対しての貴重な打点ともなるため、2ウェポン型では是非採用したい。

カビゴンのワザ構成:2ウェポン型VS1ウェポン型

リサイクルカビゴンは「あくび/リサイクル」が固定で、残りにふきとばしを採用して1ウェポンとするか、すてみ+αの2ウェポンとするかの二択。

吹き飛ばし採用の場合、汎用打点となるワザが乏しく、1ウェポン地面ワザで使っていた時期もあるが挑発持ちの飛行タイプ(レボルトとかレボルトとかレボルトとか!!)に蹂躙されるため取りやめた。最近本家むくれねこさんは1ウェポン「れいとうパンチ」を使われていたようなので、そちらも参考にされたい。

2ウェポンの場合、吹き飛ばしを入れられないため起点回避能力が下がるのが悩みどころ。ただし火力の足りないHDSランドロスで終盤の抜きをしようと思った場合、かなり満遍なく後続含めて削りを入れなければならないため、吹き飛ばし採用のほうが吉だったかもしれない。

カビゴンのワザ構成:じならし

じならしの採用は珍しいと思う。威力は低いが、最低限の地面打点とS操作が魅力。

ちょっと変わった強みとしてはカバマンダガルドゲココケコ@1の所謂「共有パ」に対する立ち回りが挙げられる。

エレキフィールド下のボーマンダが1ウェポンでないカビゴンを確認した後の立ち回りとしては、「カビゴン対面で欠伸を受ける。りゅうのまいを選択→次ターンはねやすめで着地、エレキフィールドで眠り状態を防ぐ」というルートがあり、これによってアーゴヨンやメタグロスの上を取った状態でカビゴンを突破しようとすることがある。しかし着地際にじならしをぶちあてることで、相手は眠り状態を防ぐ代わりにSがダウン。アゴやグロスの上を取られることを未然に防ぐことができる。

他にも地味にPPの高いワザである点等が利点で、低打点サイクルパへのPP合戦にも有利に出られる。

基本選出

決まった基本選出はないが、先発は霊獣ランドロスorドヒドイデorメガメタグロスが多め。ポリ2がいる際はダウンロード対策に霊獣ランドロス先発が多い。テテフ入りにはメガメタグロス、キノガッサ入りにはジャラランガの選出を確定させる。相手が定数ダメージを多く狙ってくるサイクルの場合、ドヒドイデカビゴン両選出。

ジャラランガの性質上、相手のフェアリーをほぼ100%呼ぶ。フェアリータイプの質によって選出と立ち回りを変化させるのが基本。

  • コケコ入り→霊獣ランドロスを選出。スカーフバレしても構わず地震を撃つと通る場合が多い。
  • ミミッキュ入り→ドヒドジャラの両選出が安定しやすい。
  • テテフ入り→グロスを選出させるが、相手からしてもグロスのあと投げは読めている。霊獣ランドロスから入るとスカーフ判定もできてお得。
  • レヒレ入り→一番難しい。レヒレ単体ならばドヒドイデで居座ってミストフィールド切れるまで粘ったり、挑発に霊獣ランド後投げ等やりようがあるが、裏が問題。レヒレに回復ソースがない点、挑発をするのに1ターン消費する隙を狙い、交換を挟みたい。

不利な構築

  • メガメタグロス軸
    グロス本体よりも取り巻きがつらい。特にヒトムはこちらの多くのポケモンに対して有利且つ負荷をかけられるため、対処がしにくい。
  • カバルドン
    コケコだのミミッキュが入っているカバマンダガルドは然程問題ではないのだが、こちらにステロを防ぎ、欠伸ループを抜ける手段が皆無なため仕事をされやすい。
  • カプ・レヒレ絡み
    メガメタグロスと同様の理由。数は少ないが特にカバルドンと同居されると、ミストフィールドによってアゴの通りが壊滅的に悪くなる。
  • ドヒドイデの役割対象+ゲンガーの並び
    選出じゃんけん。
  • 防音ジャラランガ/神通力ゲッコウガ
    やめて。

おわりに

今期は2ROM209xという極限状態に持ち込めたものの、4連続21チャレに失敗し、心が折れてしまいました。しかしこう改めて書いてみると本家構築の完成度とは程遠い面が散見され、また細かい箇所での改善点も色々明らかになったものと思われます。

この構築を組み上げ戦って行くうえで、直接的・間接的問わず、多くの方々のサポートを頂きました。

まずは構築原案であるむくれねこさん。

むくれねこパにおけるメタグロス採用案をくれ、更には中~終盤にかけて一緒に戦ってくれたぼんこふさん(シングル厨優勝者で、次回からきおす杯のメンバーでもあります)。アーゴヨンの個体を快く貸し出してくれたるいなさん(私はなぜアーゴヨンを穏やかなんかで厳選したのか)。私の寝言に常々付き合ってくれているサザンカさん、オペラスリスさんetc

来期こそはS7以来の21を目指して頑張ります。

質問等はこちらまで→@nogizaka_loony

宣伝:ホズラッシュ

あと今期よりシーズン終了後のお祭り「ホズラッシュ」を主催することになりました。こちらも併せてよろしくお願いいたします!(唐突な宣伝)

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コメント

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